バイオリン練習

[SevcikセヴシックOp.1 Book1 No.11]右手の練習方法の解説

Contents

SevcikセブシックOp.1 Book1 No.11, 右手の練習方法を解説 [バイオリン初級者向け!]

この記事はどんな人向け?

・Sevcik Op.1 Book1 No.11の練習の目的とは?

・Sevcik Op.1Book1 No.11の64のバリエーションについて知りたい。

・練習時に最も心がけることは?

・練習の量はどれくらい?練習プランをご紹介。

この練習の目的とは?

・No.11は、右手のエクササイズが目的です。

・演奏中に、「余分な音が混じってしまう」「違った弦を鳴らしてしまう」「速く弾くと弓が暴れてしまう」など、これらの問題を移弦の上達によって、改善します。

・左手の運指が難しいと感じている部分も、移弦が遅いという右手に問題を改善すると上達します。

演奏中の音色を美しくする上でも、少しずつ上達していきたい技術です。

・短期間での成果よりも長期的なスキル向上を狙ったエクササイズです。

・No.11の課題は、以前にお伝えした9つのカテゴリの中でいうと、(4)の運弓(Bowing)に当てはまります

ゆうま先生
ゆうま先生
No.11も一緒に頑張っていきましょう!

SevcikセブシックOp.1 Book1 No.11の右手の練習方法

No.11の課題はバリエーションが64種類

No.11は8小節だけの短かなエクササイズと思いきや、スラーなどを付け加えたバリエーションが64種類にもなります。

バリエーションでは移弦の技術に右手首の滑らかさを加えていく練習になります。

いきなりバリエーションに取り組んだりせずに、まずは基本となるスラーのとれた課題をゆっくり行い、移弦の基本的な技術を向上させましょう。その後、バリエーションへ進んでいきます。

基本となるスラーのとれた課題の練習について[Sevcik Book1 Op.1 No.11]

まず基本となるスラーのとれた課題を練習しましょう。

課題は16分音符で書いてありますが、それには囚われずに四分音符として考えます。テンポはメトロノーム♩=60に設定します。各音の間には4分休符を挟んで、移弦を確実に行います。

移弦が素早くスムーズに行えるようになると、休符がなくても同じように正確な移弦ができるようになります。素早く正確に移弦ができるようになってから、8分音符、16分音符といった具合に、音符を細かくしていくと良いです。

・ 課題は16分音符で書いてありますが、それには囚われずに四分音符として考えましょう。

・テンポはメトロノーム♩=60に設定します。各音の間には4分休符を挟んで、移弦を確実に行います。

・素早く正確に移弦ができるようになってから、8分音符、16分音符といった具合に、音符を細かくしていくと良いです。

バイオリンちゃん
バイオリンちゃん
いきなり早く弾こうとせず、ゆっくりからスタートしてみます!

セヴシックBook1 Op.1 No.11の練習で大切なポイントは3つ!

基本となるスラーのとれた課題の練習時に確認するポイントは、主に3つです。

1)移弦の際、自分が弾きたい弦に弓が当たっているか?

当たり前の話のようですが、意外に確認してみると、移弦の角度が不十分な場合があることに気がつきます。

自分が弾きたい弦に弓がきちんと当たっているかどうかを確認しましょう。

2)腕の角度は適切か?

移弦に伴って、右腕の角度も変化するはずですが、小手先で弓を操作すると、腕の位置や肘、肩関節の角度がほとんど変わらないで移弦をしてしまいます。

人によって最適な腕の角度は異なるので、「これが正しい」というような形はありませんが、正確に移弦ができる感覚を丁寧に養うことで最適な動作が導けるはずです。

3)上記 (1)(2)を静止して確認したか?

最も苦労するかもしれません。練習時、移弦の際は、必ず止まって移弦を行い、1)2)を確認します。その後で発音するという方法で繰り返しましょう。

バイオリンちゃん
バイオリンちゃん
先生、これはとても難しいです!
ゆうま先生
ゆうま先生
急がず、1つずつ確実にこなしていきましょう。

この3点を確認しながら、練習を進めていきましょう。

・移弦の際、自分が弾きたい弦に弓が当たっていますか?

・腕の角度は適切ですか?

・上記の2点を静止して確認しましたか?

バリエーションの練習

基本となるスラーのとれた課題が十分に練習ができたら、バリエーションに進みましょう。

スラーがつくことで、より移弦の滑らかさが必要となります。しかし基本的な動作は、スラーがない時と変わりません。雑音が混じらないように、ゆっくりと正確に行います。

セブシックBook1, Op.1 No.11の練習プラン

No.11にかける時間は、毎日5〜10分程度でOK

一度にいくつもの課題をこなしたり、何度も繰り返してたくさんの時間をかけるより、毎日少しずつ取り組みましょう。

No.11にかける時間は5~10分もあれば十分です。練習の内容は上記で説明した通りです。

基本練習のあとバリエーション練習へ

長期的なプランはまず、「基本となるスラーのとれた課題」を習熟した後、バリエーションに取り組みます。

「基本となるスラーのとれた課題」の習熟にどれくらいの期間が必要かは、人によって異なりますが、ゆっくり丁寧に、そして少しずつ取り組むことを前提に考えると、1~3ヶ月は計画しておいてもいいでしょう。

バリエーションに進んでからは、日毎に変えても良いですし、同じバリエーションを1週間程度と期間を決めて進めていっても良いと思います。

課題の数も、一度に5例程度までであれば、無理なく行える範囲です。常に、正確で丁寧という部分が達成されていれば、自分に合った取り組み方で良いです。

・No.11の練習にかける時間は毎日5〜10分程度でOK。

・基本となるスラーのとれた課題を習熟したあと、バリエーションにもトライしてみましょう。

・バリエーションに進んでからは、様々な方法を試しながら練習を進めていきましょう。

このページのまとめ
  • 最初に基本となるスラーのとれた課題で正確で丁寧な移弦を習熟しましょう。
  • 最初の課題が習熟できたらバリエーションへと進みます。
  • No.11にかける練習時間は5~10分程度で十分です。
  • バリエーションに進んでからは、自分なりの取り組み方を見つけましょう。